Adobe After Effects 15
『After Effects』には複数の便利なショートカットキーが用意されています。
ショートカットキーを上手く使いこなすことができれば大幅に作業時間を短縮して、効率よく編集作業をすすめることができますよね。
今回は『After Effects』にデフォルトで設定されているショートカットキーの中で、初心者が覚えるべき便利なショートカットキーを紹介していきますのでぜひ参考にしていただければ幸いです。
目次
初心者が覚えておくべき便利なショートカットキー一覧
最低限知っておいた方がいい『After Effects』のショートカットキーを以下のカテゴリーに分けて紹介していきます⬇︎⬇︎
- ツール関連のショートカットキー
- プロパティ関連のショートカットキー
- キーフレーム関連のショートカットキー
- タイムラインパネル関連のショートカットキー
- プレビュー関連のショートカットキー
- 知っておくと便利なショートカットキー
ツール関連のショートカットキー
ツール関連のショートカットキーを紹介していきます。
V | 選択ツール |
H | ハンドツール |
Z | ズームツール |
W | 回転 |
C | カーソルの周りを周回ツール、カーソルの下でパンツール、カーソルに向かってドリーツール切り替え |
Y | アンカーポイント |
Q | マスク・シェイプツール、長方形、角丸、楕円、多角形、スターへ切り替え |
G | ペンツール、マスクの境界ぼかしツール |
Ctrlor Cmd+T | テキストツール、縦書きへ切り替え |
Ctrlor Cmd+B | ブラシ、コピースタンプ、消しゴムツールへ切り替え |
altor option+W | ロトブラシツール、エッジを調整ツールへ切り替え |
Ctrlor Cmd+P | パペット、スターチ、ベンド、詳細、重なりツールへ切り替え |
Hでハンドツールを使用することができますが、選択ツールへの切り替えが面倒です。
そこで、選択ツールを使っていてもスペースキーを押している間だけ一時的にハンドツールへ切り替えることができます。
これを使えば Hでハンドツールへ切り替えることはほぼありません。これはかなり便利です。
シェイプツールを選択している場合に
塗りや線オプションを alt or optionを押しながらクリックすると
▶︎ なし ▶︎ 単色 ▶︎ 線形グラデーション ▶︎ 円形グラデーションと表示形式を切り替えることができます。
プロパティ関連のショートカットキー
プロパティ関連のショートカットキーを紹介していきます。
P | 位置(position) |
S | サイズ(scale) |
R | 回転(rotation) |
T | 不透明度(transparency) |
A | アンカーポイント(anchor point) |
L | オーディオ(audio) |
E | 適応しているエフェクトだけを表示する |
M | 作成しているマスクを表示する |
1つプロパティを単体で表示した場合
別のプロパティを同じようにショートカットで追加しようとしても新しく入力した項目のみ表示されてしまいます。
P(位置) 入力
追加で T(不透明度)を入力しても、先に表示しておいた位置プロパティは消えてしまいます。
そこでプロパティ表示のショートカットキーに+ shiftを追加することで
プロパティ項目を追加表示することができます。
P(位置) 入力
T(不透明度)+ shift 入力で不透明度が追加表示されます。
キーフレーム関連のショートカットキー
キーフレーム関連のショートカットキーを紹介していきます。
altor option+プロパティショートカットキーでセットしている時間インジケーターにキーフレームを打つことができます。
altor option+R ⬇︎⬇︎
altor option+R | 回転にキーフレームが打てる |
U | キーフレームが設定されているプロパティーが表示される |
F9 | 選択したプロパティのキーフレームにイージーイーズをかける |
F9+shift | 選択したプロパティのキーフレームにイージーイーズインをかける |
F9+shift+Ctrlor Cmd | 選択したプロパティのキーフレームにイージーイーズアウトをかける |
Ctrlor Cmd+⬆︎(選択ツール)でキーフレームをクリック | 一度イージーイーズに設定したキーフレームをリニアまたは自動ペジェに設定する |
altor option+選択ツールでキーフレームをドラッグ | 全てのキーフレームを選択した状態でドラッグするとキーフレームの間隔を調整できる |
設定した全てのキーフレームを選択した状態で
altor option+ 選択ツールで一番端のキーフレームを左右にドラッグすると
キーフレームの感覚を等間隔で広げながら動かすことができます。
動かす際にshiftを押しながら動かすと時間インジケーターへキーフレームをぴったりと合わせることができます。
shift+ F3でグラフエディタの表示・非表示の切り替えができます。
*Macの場合はデフォルトでF3に「ミッションコントロールを開く」が割当られているので
その場合は編集 ▶︎ キーボードショートカットで設定を変更して下さい。
*キーフレームの複製やイージングプリセットを簡単に適用できる無料プラグイン『Copy Ease』について解説した記事はこちら⬇︎⬇︎
タイムラインパネル関連のショートカットキー
タイムラインパネル関連で使えるショートカットキーを紹介していきます。
- タイムラインパネルで時間インジケーターをフレーム数単位で微調整する
- コンポジションエリアの拡大と縮小
- ワークスペースを調整する
- 時間インジケーターを軸にレイヤーを移動させる
- 選択したレイヤーのイン・アウトポイントへジャンプする
- タイムライン上でレイヤーをカットする
- タイムライン上でレイヤーを分割する
Ctrlor command+⬅︎ or ➡︎ | 1フレームずつ移動できる |
Ctrlor command+ shift+ ⬅︎ or ➡︎ | 10フレームずつ移動できる |
Ctrl or command + alt or option + shift + ⬅︎ or ➡︎でレイヤーの各レイヤーのインポイント、アウトポイントへジャンプできます。
–でコンポジションエリアを縮小表示、^で拡大表示できます。
optionを押しながらスクロールキー、マイスホイールを回すことでもコンポジションエリアを拡大・縮小することができます。
プレビュー画面でもoptionを押しながらスクロールキーを回すことで表示倍率を変更することができます。
Bでワークスペースのインポイントを、Nでワークスペースのアウトポイントを、時間インジケーターのある場所で調整することができます。
Bで時間インジケーター前方のワークスペースをカットできます。
Nで時間インジケーター後方のワークスペースをカットできます。
;でワークスペースの最大表示と最小表示を切り替えることができます。
レイヤーを選択した状態で [で、レイヤーのアウトポイントを時間インジケーターの位置まで移動することができます。
レイヤーを選択した状態で ]で、レイヤーのインポイントを時間インジケーターの位置まで移動することができます。
タイムラインパネル内で I で時間インジケーターを選択しているレイヤーのインポイントへ移動させることができます。
タイムラインパネル内で Oで時間インジケーターを選択しているレイヤーのアウトポイントへ移動させることができます。
レイヤーを選択した状態でaltor option+[で時間インジケーターの前方をカットすることができます。
altor option+]で時間インジケーターの後方をカットすることができます。
Ctrlor Cmd+shift+D=選択したレイヤーを分割できる
プレビュー関連のショートカットキー
プレビュー関連のショートカットキーを紹介していきます⬇︎⬇︎
フッテージサイズをコンポジションサイズにピッタリフィットさせたい場合には
コンポジションサイズに合わせたいフッテージを選択した状態で
Alt + Ctrl+ F or option + command + F で
フッテージをコンポジションサイズにピッタリ合わせることができます。
このショートカットを知ったときは感動でした。
,でプレビューの表示倍率を縮小、.で拡大ができます。
optionを押しながらスクロールキー、マイスホイールを回すことでプレビュー画面の表示倍率を変更することができます。
shift+ /でプレビュー画面へ表示可能な最大倍率で表示することができます。
@で画面へ全体表示することができます。編集した内容を確認したい時に便利です。
Ctrlor Cmd+R | 定規の表示/非表示が切り替えられる |
⬆︎(選択ツール)で 定規の位置からビューへドラックすることでガイドを挿入できる
:でタイトルアクションセーフの表示・非表示の切り替えができます。
知っておくと便利なショートカットキー
知っておくと地味に便利なショートカットキーを紹介していきます。
- 新規コンポジションを作成とコンポジション設定を変更
- 新規レイヤー
- プロジェクトを保存
- レイヤーのリネーム
- 複製(コピペ)
- タイムコード表示とフレーム数表示の切り替え
- 設定情報を引き継いだ状態でフッテージを入れ替える
- アンカーポイントをフッテージの中心へ移動する
- ソロスイッチの切り替え
Ctrl or command+ Nで新規コンポジションを作成することができます。
After Effectsでの作業に慣れてくると1つのプロジェクトでも複数のコンポジションを使用するようになってくるので、ぜひ覚えておきましょう。
コンポジション設定を変更したい場合には
変更したいコンポジションを選択した状態で Ctrl or command+Kでコンポジション設定ダイアログボックスを表示させることができます。
Ctrl or command + Yで新規平面レイヤーを作成することができます。
Ctrl or command + alt or option + Yで新規調整レイヤーを作成することができます。
平面レイヤーも調整レイヤーも使用する頻度が多いのでぜひ覚えておきましょう。
shift+Ctrl or command + alt or option + Cで新規カメラレイヤーを作成することができます。
shift+Ctrl or command + alt or option + Yで新規ヌルレイヤーを作成できます。
Ctrl or command+ Sでプロジェクトを保存することができます。
バックアップ設定で一定時間毎にデータの保存はしてくれますが
たまにバックアップ時間の合間にAfter Effectsが落ちてしまい、作業が無駄になることも少なくないので…
気づいた時にCtrlor command+ Sで保存する癖をつけておいた方が安全です。
レイヤーを選択してEnterでリネームができます。
他にも選択したコンポジション、フォルダー、エフェクト、グループまたはマスクの名前も変更することができます。
普段コピペはCtrlor Cmd+Cでコピーして、Ctrlor Cmd+ Zで貼り付けますが
素早くコピペする場合は、コピペしたいレイヤー、マスク、エフェクト、コンポジションなどを選択した状態でCtrlor Cmd+Dで複製することができます。
左側にある時間表示の部分をCtrlor Cmd+⬆︎(選択ツール)でクリックすることで
時間表示とフレーム数表示を切り替えることができます。
設定したキーフレームやエフェクトなどプロパティの情報をそのまま引き継いでフッテージを入れ替えたい場合に
プロジェクトパネルで入れ替えたいフッテージを選択し、optionを押しながらドラッグ、入れ替えたいフッテージの上で離すと
全ての設定情報を引き継いだままフッテージのみ入れ替えることができます。
WindowsではCtrl+ alt+ HOMEでアンカーポイントを選択したフッテージの真ん中に移動することができます。
MacではH O M Eキーがないので、代わりにFn+ 左矢印キーとなりますが、command+ optio
+ fn+ 左矢印キーを一気に同時に押すのではなくて
command+ option+ fnを押しながら、左矢印キーを最後に押すことでアンカーポイントが真ん中に移動するので注意が必要です。
『After Effects』はデフォルトでフッテージの真ん中にアンカーポイントが設定されずに中心からずれてしまっていることが多々あるので、このショートカットキーはかなり重宝します。
*無料で提供されているアンカーポイント移動ツールもあるので、気になる方は以下の記事をご覧ください⬇︎⬇︎
フッテージやコンポジションが多くなってくると個別のレイヤーのみ表示させるソロスイッチを多用するようになります。
例えば、ソロスイッチをいくつも使用している場合
これらを解除するためには1つずつクリックして解除しなくてはいけません。
そこで役に立つのが alt or optionを押しながらソロスイッチをクリックすることで
他のソロスイッチが解除され、クリックしたレイヤーのソロスイッチのみに切り替わります。
最終的に一つのソロスイッチを解除すればいいので、これは地味に便利です。
*『After Effects』デフォルトショートカットキー一覧の記事はこちら⬇︎⬇︎
最後に
記事の途中でいくつか紹介しましたが、デフォルトの機能以外にプラグインやスクリプトで便利な機能を追加することでも『After Effects』の編集作業を格段に効率アップすることができます。
プラグインやスクリプトは無料でも便利なものはたくさんあるので、興味のある方はぜひ探してみてください。
*『After Effects』で使えるおすすめの無料プラグインや無料スクリプトをまとめた記事はこちら⬇︎⬇︎
*『After Effects』で使えるおすすめの有料プラグインや有料スクリプトをまとめた記事はこちら⬇︎⬇︎
以上、随時情報を追加していきますので、ぜひまたみに来てください٩( ‘ω’ )و
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