Adobe After Effects CC 38
ウォータートランジションの作り方
水や液体が溢れたような描写で画面を切り替えたりロゴを出現させたりする『ウォータートランジション』の作り方について解説をしていきます。
ウォータートランジションの作成手順
ウォータートランジションの作り方を順を追って解説していきます。
まず新規コンポジションを作成します。サイズやデュレーションはお好みで設定してください。

次に背景として新規平面レイヤーを作成( Ctrl or command +Y)します。
今回背景カラーは水色に設定しました。


ペンツールを選択してパスを作成していく、もしくは上部メニューからレイヤー➡︎新規シェイプレイヤーを選択するとシェイプレイヤーが作成されます。
*ペンツールの場合はパスを作成した時点でシェイプレイヤーが作成されます。



プレビュー上にある塗り(塗りの文字)をクリックすると塗りオプションパネルが表示されるので、塗りはなしを選択してOKを押します。

次に線のカラーパネルを選択して線の色を選びます。ここでの線の色は最終的に表示される背景色になります。線の幅は100pxくらいにしておいてください。

パスを下の写真⬇︎⬇︎写真のように描いていきます。

シェイプレイヤー1>コンテンツ>シェイプ1>パス1>線1>線端をバット➡︎丸型へ変更します。


シェイプレイヤー1の追加からパスのトリミングを選択します。

パスのトリミングの『終了点』の数値を動かすと、パスが開始点から終了点の間でトリミングされることが確認できるかと思います。


時間インジケーターを0フレームの開始点に合わせ、パスのトリミングの終了点を0%にしてストップウォッチマーク(キーフレーム)を押します。

時間インジケーターを終了点に合わせ、終了点の値を100%にすると終了点にキーフレームが打たれます。

時間インジケーターを0フレームの開始点に戻して、シェイプレイヤー1>コンテンツ>シェイプ1>パス1>線1>線幅の値を0.0にしてストップウォッチボタン(キーフレーム)を押します。

時間インジケーターを終了点に合わせ、線(白)で画面が覆い尽くされるまで線幅の数値をあげます。終了点に線幅のキーフレームが打たれます。


プレビューすると徐々に白い線画拡大して、画面が真っ白になる映像ができました。

動きを滑らかにするために、全てのキーフレームを選択した状態でF9もしくは右クリック➡︎キーフレーム補助➡︎イージーイーズを適用します。


より水っぽい表現にするために、シェイプレイヤー1を選択した状態でエフェクト➡︎ディストーション➡︎タービュレントディスプレイスを適用します。

タービュレントディスプレイスによって、水が溢れていくような表現が追加されます。

時間インジケーターを開始点に合わせ、レイヤーパネルのシェイプレイヤー1>エフェクト>タービュレントディスプレイス➡︎『展開』の数値を0×+0.0°でストップウォッチボタン(キーフレーム)を押します。

時間インジケーターを終了点に合わせ、0×+300.0°に設定します。これで水の揺らぎを表現することができます。

展開の数値も含め、プレビューを見ながらお好みでタービュレントディスプレイスの数値を調整してみてください。

次に出現させるロゴ(フッテージ)を読み込みます。

シェイプレイヤー1を Ctrl or command+Dで複製します。

複製したシェイプレイヤー2を先ほど読み込んだロゴ(フッテージ)の上に配置します。そして、トラックマットの『アルファマット”シェイプレイヤー2”を選択します。

すると水のようにシェイプが広がった後に、ロゴが登場する映像が完成しました。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました٩( ‘ω’ )و