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動画編集ソフトは何を選べば間違いない!?
動画編集を始める方がまず立ち止まる最初の壁が『動画編集ソフトの選択』。
「どれを選んでいいのか全くわからない…」
「あとから他のソフトへ変えるのも嫌だし…」
このような悩みを抱いている方に少しは役に立てる記事になるかと思いますので、ぜひ最後まで読んでいただけたら幸いです。
無料から有料まで様々な編集ソフトがありますが、その中でも初心者の方が選んでおいて間違いがないソフトは下記の3つになるかと思います。
- Adobe Premiere Pro(有料)
- Final Cut Pro X(有料)
- DaVinci Resolve(無料)
それぞれのメリットとデメリットを踏まえながら簡単に解説していきますので、各ソフトの得意不得意な部分や編集用途、お財布と照らし合わせながら、最適なものを選択していただければと思います。
動画編集ソフトを選択する前の注意点
有料から無料ものまで現在使用できる動画編集ソフトの数はたくさんありますが、1点だけ注意していただきたいのが極端に値段が安いものやマイナーなソフトの購入や使用は避けるようにしてください。
その理由は、安いものになると最低限の機能が揃っていないことが多く、結果的に上位ソフトへ切り替えたり、その機能がついたソフトを購入しなければならなくなることがほとんどだからです。初心者だと最低限の機能が揃っていないことに気づかず、気づく頃にはそのソフトの編集に慣れてしまっているので、結果的に覚えた編集操作は無駄になってしまう可能性も高いです。
マイナーなソフトであるとそのソフトの操作やトラブルに関する情報量が少なく、サポート体制も整っていないことが多いです。アップグレードされず中途半端に消えていくソフトも少なくないので、長期目線で考えるのであれば必ずメジャーなソフトを選択しましょう。
選択肢を無料で使用できるソフトだけに絞って考えるなら、圧倒的にバランスのいい『DaVinci Resolve』をおすすめします。
『Adobe Premiere Pro』

編集業界で言わずと知れた動画編集ソフト『Adobe Premiere Pro』は、なんと言ってもその多機能性が売りの最強編集ソフトになります。
この編集ソフトだけでどのようなスタイルにもコンテンツにも対応できてしまう驚くほど多機能な動画編集ソフトになります。
ただ、多機能である反面、全ての機能を使いこなすことは難しく、最初はややハードルが高く感じるかもしれません。
世界中のクリエーターが使用している編集ソフトなので、情報量が圧倒的に多く、基本操作からマニアックな編集、トラブルの対処法まで、ありとあらゆる情報がすぐに手に入ります。困ったことがあれば検索することで、先人たちが解決・解説してくれているので情報には困ることはほとんどありません。
最近では海外の最新チュートリアル動画も翻訳付き(YouTube)で見ることができるので、最先端の編集技術を無料で学ぶことも可能です。
他の有名なAdobe編集ソフト(Photoshop、Illustrator、After Effects…etc)との連携がスムーズに行うことができます。
それぞれのソフトが各分野で超ハイレベル・ハイクオリティーなソフトになるので、拡張性を考えると逆にできないことが思いつきません。
Adobe Premiere Proを使用するにはAdobe編集ソフトが全て使用できるコンプリートプランかAdobe Premiere Proだけ使える単体プランを契約する必要があります。
現在はサブスクリプションタイプでコンプリートプランが月々6,248円(税込)、『Premiere Pro』単体プランが2,728円(税込)となるので、本格的に動画編集を本業としない限りは中々厳しい価格ではないかと思います。
ちなみに全てのAdobeソフトが使えるアカデミックプランというものがあります。キャンペーンを狙えば1ヶ月間通信講座が付いて年間39,980円で、公式サイトでコンプリートプランを契約した場合は年間68,160円かかるので、年間28,180円も安く使用することができます。
できる限り安くAdobeソフト(Adobe Creative Cloud)を購入したい方はこちら⬇︎⬇︎の記事をご参照ください。

『Adobe Premiere Pro』単体でもかなり高性能ですが、PhotoshopやIllustrator、After Effectsをある程度使えるようになれば想像のままに動画編集を楽しむことができるので、プロを目指している方は『Premiere Pro(アカデミックプラン)』一択です。
コストがかかる点が初心者に手が届きにくいポイントになるかと思いますが
- 動画編集を職業にしたい
- プロのような動画を作りたい
- お金持ち…?
以上の条件に当てはまる方は最初から『Adobe Premiere Pro』を使った方がいいでしょう。
『 Final Cut Pro X 』

『Final Cut Pro X』はMacにデフォルトで用意されている『iMove』の上位ソフトになります。
私は約10年程使用していたので、その経験を基にメリット、デメリットを含めポイントを解説していきます。
『Final Cut Pro X』には初期から豊富なプリセットが用意されており、分かりやすく表示されているので初心者でも直感的に操作しやすいソフトになります。
その操作性の良さやコストパフォーマンスの高さから、最近はYouTuberが最も利用している動画編集ソフトとして急激に普及しました。そのため、チュートリアル動画やトラブルに関する情報も豊富にあります。
『Adobe Premiere Pro』がサブスクリプションタイプの契約であるのに対し、『Final Cut Pro X』は36,799円の買い切りタイプになります。
無料でアップグレードもできるので、この買い切り価格を安い(メリット)と考えるのか、高い(デメリット)と考えるのかは用途次第かと思います。
『Final Cut Pro X』はiOS版のみなので、Macでしか使用できません。Windowsでは使用できないので、パソコン本体などのコストを考えるとWinndosでも使用できる『DaVinci Resolve』の方が選択しやすいかもしれません。
ただ、『Final Cut Pro X』はMacとの親和性が高くファイル管理などもスムーズに行うことができます。
機能性・拡張性は『Premiere Pro』に劣りますが、『Premiere Pro』が機能性・拡張性が高すぎるので正直比較になりません。一般的にはカラーグレーディング機能が弱いと言われています。
しかし、最低限の機能は十分すぎるほど全て揃っていますし、『Adobe After Effects』のようなモーショングラフィックツール『Motion』や『Adobe Media Encoder』のようなエンコーディングツール『Compressor』なども追加購入し連携することで、かなりハイレベルな編集を行うことが可能です。
ただ、やはり各連携ソフトの機能性はAdobeソフトに劣ります。
私も10年使ってみて非常に使いやすくかなりおすすめできるソフトだと思います。無料テンプレートも豊富に配布されていますし、チュートリアル動画も多く配信されているので、使っていて機能や情報に困ることはほとんどないでしょう。
『Adobe Premiere Pro』程の機能性はありませんが、プロでも十分通用するソフトですし、現にプロでも『Final Cut Pro X』を使用している方はたくさんおられます。
『Adobe Premiere Pro』や『DaVinci Resolve』よりも『Final Cut Pro X』を選択するべき人は
- MacユーザーでYouTuber
- 使いやすいソフトがお手頃な価格で欲しい
- プロ並みの編集がしたい、でもコストを抑えたい
- 高度なVFXなど3DCGを使わない
以上の条件に当てはまる方は最初から『Final Cut Pro X』を使った方がいいでしょう。
MacユーザーでYouTuberの方は『Final Cut Pro X』が機能性や操作性、管理面でもかなりバランスの取れているソフトになるのでおすすめします。逆にYouTuberで『Premiere Pro』までの機能は必要ないかと思います。
コストを全くかけたくない方は迷わず『DaVinci Resolve』にしましょう。
*『Final Cut Pro X』についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事⬇︎⬇︎をご
参照ください。

『DaVinci Resolve』

今最も熱いソフトといえるのが『DaVinci Resolve』になります。
操作性も良く機能性も高い、しかも無償版でも90%くらいの機能が使えるプロにも評価の高い動画編集ソフトです。
『DaVinci Resolve』はトッププロが使う映像機材を開発しているブラックマジックデザイン社という企業が出しているソフトになります。
近年、一般消費者向けにマーケティングを積極的に展開しているので、よく耳にするようになってきました。
『DaVinci Resolve』は元々カラーグレーディングに特化したソフトとしてハリウッドで人気を博していました。
そのため、『Premiere Pro』や『Final Cut Pro X』を使っていても、カラーだけは『DaVinci Resolve』を使って調整するというプロも少なくありません。
最近は素人の方でもシネマ風などカラーグレーディングにこだわる傾向が強いため、その点では無償で使えることもあり、今後ますます利用者が増えるのではないかと思っています。
『DaVinci Resolve』は無償版でも編集機能、カラー機能、Fairlight機能、Fusion機能など『DaVinci Resolve』で使用できるほぼ全ての機能を扱うことができます。
*『DaVinci Resolve』の有償版と無償版の違いについて解説した記事はこちら
⬇︎⬇︎

『Final Cut Pro X』がMacでしか使用できないのに対し、『DaVinci Resolve』はWindowsとMacの両方で使用することができます。
端末にもよりますが『DaVinci Resolve』は『Adobe Premiere Pro』や『Final Cut Pro X』と比べて動作が軽く、モーショングラフィックス、カラーグレーディング、音声編集など編集工程を含め全てが1つのソフトで全て完結させることができるので、動画編集がとても楽しくなるソフトだと感じています。
海外ではチュートリアルやトラブル対処の情報などある程度出回っていますが、国内ではまだまだ情報量が少ないので、ここはマイナスポイントかと思います。
ただ、一般消費者向けにマーケティングを積極的に展開してきているので、普及し情報が出回るのも時間の問題かと思います。
『DaVinci Resolve』は有償版でのみ使える機能として4K DCI以上の解像度であったり、120fpsまでのフレームレートを扱える、Resolve Fx(VFX系特殊効果)、カメラトラッカー機能、10bit H.264、XF-AVCの読み込みが可能、ノイズリダクションなどハイエンド向けの機能ありますが、無償版でも十分すぎるくらいの機能が使用できるので特に初心者には全く問題ありません。
無料であり、WindowsでもMacでも使える、しかも動画編集に必要な工程が全て1つのソフトで完結でき初心者にも使いやすいという『Premiere Pro』『Final Cut Pro X』の弱点を補いつつバランスの取れた編集ソフトになります。
『Adobe Premiere Pro』や『Final Cut Pro X』よりも『DaVinci Resolve』を選択するべき人は
- コストをかけたくない
- Windowsユーザーで『Premiere Pro』が選択肢に入らない
- 色に拘った編集がしたい
以上の条件に当てはまる方は最初から『DaVinci Resolve』を使った方がいいでしょう。
今から動画編集を始めるのであれば、私は3つの中でも『DaVinci Resolve』が一番おすすめの編集ソフトになります。
無償版でも初心者には十分過ぎる機能を備え、アップデートも無料でできます。しかも商用利用可能、無期限で使用することができるので、無償版で動画編集やカラーグレーディングの基本を学び、ある程度の編集技術と機能性の高い撮影機材が揃ってきてから有償版を検討してみる流れでいいのではないかと思います。
*『DaVinci Resolve』の無償版ダウンロード・インストール方法を解説した記事はこちら⬇︎⬇︎

*『DaVinci Resolve』のダウンロード・インストール方法を解説した動画はこ
ちら⬇︎⬇︎
おすすめの比較解説動画の紹介
クリエイターの方が『Adobe Premiere Pro』『Final Cut Pro X』『DaVinci Resolve』について比較解説している動画を紹介しておきます。
ぜひ参考にしていただければと思います。
最後に
結局どのソフトを選んだ方がいいのか…まだ迷っている方は私の勝手な見解ですが
- 動画編集を極めたい、プロ並みの動画を作りたい ➡︎『Adobe Premiere Pro』
- 難しい編集ソフトは嫌だ ➡︎ 『Final Cut Pro X』『DaVinci Resolve』
- 簡単に手頃な編集を手頃なコストでやりたい ➡︎ 『Final Cut Pro X』
- 直感的に使いやすく高度なVFXなど3DCGを使わない ➡︎ 『Final Cut Pro X』
- コストをかけたくない、でもいいソフトを使いたいという欲張りなあなた ➡︎『DaVinci Resolve』
- 編集できれば何でもいい ➡︎『DaVinci Resolve』
もし私が初心者で今から動画編集ソフトを選ぶとしたら、個人的には今後の期待を込めて『DaVinci Resolve(無料)』、軌道に乗ったら『DaVinci Resolve Studio(有料)』or 『Premiere Pro(Adobeアカデミックプラン)』でしょうか。
どのソフトも基本的な操作方法は似ているので、とりあえず『DaVinci Resolve』を無料で始めてみてはいかがでしょうか?
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました♪( ´θ`)ノ