動画編集に役立つ健康情報 02
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疲れ目は目をつむるだけでは休まらない!?
現代の生活ではパソコンやスマホなどの電子機器が普及して何かと目が休まらない状況で、目が疲れきってしまっている人も多いはずです。そんな中、動画編集に没頭して「目が疲れたなー」とシパシパしてきたときに、しばらく目をつむって休憩している人も多いのではないでしょうか?実はこれでは目の疲れの原因となる筋肉をしっかり休めることはできません。
今回は目の疲れを短時間で癒す方法とその理由について、簡単に解説していきたいと思います。
疲れ目の仕組みとは!?
目のレンズ部分である水晶体というものは、『毛様体筋』という筋肉を使ってピントを調整しています。近くを見るときは毛様体筋が緊張して筋肉が収縮し、逆に遠くを見るときには毛様体筋が緩んでピントが合う仕組みになっています。
疲れ目がひどいと毛様体筋のピント調節、いわゆる筋肉を縮めたり、緊張させたりすることができなくなってくるため、遠くを見たり近くを見たりするときにすぐにピントが合わず、視点がずれてぼやけてしまいます。
このメカニズムによって、私たちはパソコンやスマホをずっと近くで見ていることが多いため、毛様体筋がずっと緊張した状態で疲れ果ててしまうのです。
そのため、「シパシパする」「霞む」「重い」重症になれば「痛い」などの疲労症状が出現し、それが原因で頭痛や肩こり、倦怠感などの症状が引き起こされてしまいます。
現代人に多いドライアイとは!?
私たちの目は普段は目の表面に涙が流動的に分泌と排出を繰り返されることで、目の表面の乾燥を防いでいます。この涙の分泌はまばたきをすることで促されます。
パソコンやスマホを長時間使用することによってまばたきの回数が減り、涙の蒸発による減少と目を開いている時間の延長から目の表面が乾いてしまう状態を『ドライアイ』と呼びます。ドライアイによって目の乾燥状態が続くと肌荒れと同じで、目の表面にある角膜が荒れてしまって、傷がついたり充血したりしてしまいます。
つむるだけでは目の疲れはとれないの!?
目の疲労は毛様体筋の緊張状態が持続することによって起こる筋肉の疲労によるものと、強い光を浴び続けたり、乾燥など刺激やドライアイによるダメージによって起こるものがあります。
もちろん目をつむることで筋肉の緊張をとき、刺激や乾燥を抑えることで目を休めることが可能です。しかし、毛様体筋の疲労については、睡眠状態のときみたいに心身共にリラックスした状態でないと、作業途中に短時間目をつむるだけでは、しっかりと毛様体筋を緩めてリラックスさせることはできません。
疲れ目を癒す方法とは!?
疲れ目を癒すためには、毛様体筋をしっかりとリラックスさせて緊張をといてあげることが大切になってきます。
目を閉じたり、遠くをただぼんやり見ても毛様体筋をしっかりとリラックスさせて休ませることはできません。
筋肉の緊張をといてあげるためには、筋肉を緩ませることが最も大切で効果的です。
毛様体筋を緩ませて、緊張をといてあげるためには、遠くのものにピントを合わせるときに毛様体筋はしっかりと緩むので、目をつむるよりも『遠くにある山や雲など1点をずっと見つめる方法』がベストです。
毛様体筋疲労のケア方法
毛様体筋を休ませ、疲労回復することはとても重要なことがわかっていただけたかと思います。上記で紹介した遠くにあるものを見つめる方法以外にも、日頃から毛様体筋に負担をかけないように大切にケアをしていくことが大切です。
ここでは毛様体筋を緩めたり、休ませたり、ケアしていくための方法をいくつかご紹介しておきます。
蒸しタオルなどで目の周囲を温めることで筋肉の血行をよくし、筋緊張の緩和や疲労回復に役立ちます。
目の体操をすることで目の筋肉をストレッチします。
身体の筋肉はどこの部分の筋肉であっても定期的にストレッチをしないと血行が悪くなり硬くなってしまいます。近くばかりをみて、目の筋肉が緊張した状態や動かさない状態が続いてしまうと、血液が滞って筋肉が硬くなってしまったり、使わない筋肉が衰えてしまいます。
『目の筋肉のストレッチ方法』はネットで検索するとたくさん出てきますので、ぜひ検索してやってみてください。
全身の筋肉は神経や血管で繋がっているので、適度に運動をして身体を動かすことで全身の筋肉の緊張をほぐすことも大切です。時間があるときに首や肩、腕などをマッサージすることも効果的です。
長時間の集中した近距離の作業では、1時間5〜10程度は緊張をといて目を休ませるようにしましょう。
私の場合は、編集に集中すると途中で手を止め休息するのが面倒であったり、時間を忘れてしまうので、1時間毎にアラームを繰り返しかけて必ず小休止をとるようにしています。
パソコンを少し遠くなるように設置したり、加湿器を使用して目の乾燥を防ぐなど、出来るだけ目が疲労しにくいような周囲環境を作ることが大切です。
改めて言うまでもないことですが、十分な睡眠時間の確保としっかりとした栄養バランスは大切です。
症状にあった目薬を購入し使用しましょう。
症状 | 効果・効能 | 成分 |
---|---|---|
充血・疲れ | 抹消神経を修復してくれる効果 | ビタミンB12 |
霞み・疲れ | ピント調整機能を改善してくれる効果 | ネオスチグミンメチル硫酸塩 |
痒み・乾燥・疲れ・痛み | 目の代謝を促進する効果 | タウリン、Lp-アスパラギン酸カリウム パンテノール、ビタミンB6 |
乾燥・痛み | ドライアイを改善する効果 | コンドロイチン硫酸エステルナトリウム |
最後に
パソコンやスマホなど電子機器の普及で、仕事やプラベートでもずっと近くを見て過ごすことが増えてきました。長時間目を緊張させ、そのままにしておくと視力低下や目の病気に繋がってしまいます。また視力低下によって視界がうまく見えなってくると脳に過剰なストレスもかかりやすくなったり姿勢が悪くなったりと、新たな病気を起こす危険性も高くなってしまいます。
動画編集など長時間目を酷使する作業をするときは、できればアラームをかけるなどして、定期的に目の緊張をといてあげましょう。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました♪( ´θ`)ノ