動画編集基礎知識(Bs)02
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VFX、SFX、CGってどう違うの!?
近年、有名な映画や実写化アニメなど様々な作品には、様々なグラフィック技術が使われていて、目を奪われる迫力ある映像を見る機会も多くなりました。コンピューターによって作り出されるグラフィック技術には、VFXやSFX技術、よく耳にするCGなどが利用されています。
今回は、迫力のある美しい映像作りには必要不可欠になってきたVFX、SFX、CGについて解説していきます。これらを混同されている方が多いので、ある程度違いを覚えておきましょう。
VFX(Visual Effects)
VFXとは日本語に訳すと視覚効果を意味します。現実にはそこにないはずのものを、コンピューターグラフィックスや合成処理によって作りだし、実写映像とわからないように加工することをいいます。要は現実には見ることのできない画面効果を作るための技術のことで、映像撮影後に映像制作作業(ポストプロダクション)の中で制作される映像効果になります。
例をあげると、沈没したタイタニック号の渡航の映像再現や、ワイヤーアクションのワイヤーを消す、背景を別のものに合成したりなどはVFX技術になります。
SFX(Special Effects)
SFXとは日本語に訳すと特殊撮影(特撮)を意味します。撮影した映像に特殊な効果を編集することで、現実には起こり得ない映像を作り出す技術のことをいい、特殊効果ともいわれます。昔はよく特撮や特殊効果といわれていましたが、現在では映像を後から加工するVFX技術に対し、SFX技術は撮影現場で生み出される映像効果として認識されるようになりました。
例をあげると、絵やミニチュアを本物に見えるように撮影したり、様々なフィルムを使って多彩な映像効果を操作したり、巨大な扇風機や波を起こす機械などを使い嵐で荒れた海を表現したりなどがSFV技術になります。

1977年に発表されたスターウォーズに使われたSFX技術には、ストップモーション・アニメーション(コマ撮りアニメ)という50年前から使用されていた技術を、コンピューターでモーションコントロール化することで、滑らかな動きを再現する技術が出てきました。しかし、数年後にCGが誕生し、一線を退くことになりました。
CG(Computer Graphics)
CGはコンピューターグラフィックスの略で、和製英語としてコンピューターグラフィックとも呼ばれ、コンピューターによって制作された3DCGアニメーションのことをいいます。

CG映画の先駆けとして最も注目を集めた映画がジュラシックパークです。この映画に出てくる恐竜はもちろんCGですが、中には恐竜の形をした動く模型も使用していたそうです(SFX技術)。
VFXとCGの違い
VFXもCGもコンピューターを使って映像加工をするという共通していますが、
コンピューターで作られた映像のみで制作された映画や3DCG素材を『CG』
CG技術を使い、撮影された映像と組み合わせたものを『VFX』といいます。

しかし、現在の映画は映像技術が進化しすぎて、実際の映像と精巧なグラフィックスの見分けがつかないことから、VFXとCGの線引きが曖昧になっている傾向にあります。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました٩( ‘ω’ )و