Final Cut Pro X 01
目次
Final Cut Pro 購入を検討している方が読む記事
Final Cut Pro X(以前のバージョン含む)使用歴約10年、Adobe Premiere Pro使用歴約6年の経験を踏まえて、『Final Cut Pro X』の購入を検討している方が読んで役に立つ情報を紹介していきたいと思います。
わかりやすいように『Adobe Premiere Pro』を比較対象ソフトとして解説していきます。
Final Cut Pro Xの使い勝手について
『Final Cut Pro X』最大の特徴は、操作がわかりやすく初心者でもプロ並みの動画編集が簡単にできてしまうところです。
それは『iMovie』や他の編集ソフトと比べ、ビデオ・ボイスエフェクト、トランジション、モーションテキスト、サウンドエフェクトなどのプリセットが豊富で、それが直感的に簡単に適用できてしまうインターフェイスだからです。
直感的に適用できてしまうプリセット
『Final Cut Pro X』は初期から大量のプリセットが用意されています。しかもそれがとても使いやすいのが特徴です。
頻繁に使用するプリセットをそれぞれ簡単に紹介しておきます。
『Final Cut Pro X』には初期から118種類のトランジションプリセットが用意されています。360°映像に対応したトランジションも含まれています。

素材にドラッグ&ドロップするだけで簡単に適用できます。

適用したトランジションは『インスペクタ』というパネルに表示され、簡単に適用したトランジションの微調整ができます。

『Final Cut Pro X』には初期から118種類のビデオエフェクトプリセットが用意されています。360°映像に対応したビデオエフェクトも含まれます。

適用したいビデオエフェクトにカーソルを合わせるだけで、その効果をプレビューで確認することができます。ここが適用するまでエフェクト効果を確認できない『Adobe Premiere Pro』との決定的な違いでもあります。

適用したいビデオエフェクトは素材にドラッグ&ドロップするだけで簡単に適用できます。

適用後インスペクタパネルへ表示されるので、適用したビデオエフェクトをプレビューを見ながら簡単に微調整することができます。

複数のエフェクトを重ねがけし、数値を調整したりエフェクトの順番を入れ替えることで様々な効果を演出することができます。『Final Cut Pro X』を買った当初は、この簡単に適用できてしまう組み合わせと調整にどハマりし、寝不足状態が続いたのを思い出します。

『Final Cut Pro X』には初期から109種類のボイスエフェクトプリセットが用意されています。
エコーやブライトネスのようなスタンダードなものから、モンスター、漫画の動物、宇宙人のようなマニアックなものまで複数の便利なプリセットが使用できます。

ビデオエフェクトと同じで音声が入っている素材へドラッグ&ドロップするだけで適用できます。インスペクタパネルで微調整でき、もちろん重ねがけも可能です。

『Final Cut Pro X』には初期から202種類のテキストモーションプリセットが用意されています。360°映像に対応したテキストモーションプリセットも含まれます。

適用したテキストモーションプリセットをドラッグ&ドロップし、テキストを入力することで適用できます。

インスペクタパネルで各テキストモーションプリセットの動きやカラーなどを簡単に微調整することができます。

『Final Cut Pro X』には初期からロイヤリティーフリーで使用できる1300種類以上のサウンドエフェクトプリセットが用意されています。
一般的に使用する程度の効果音やBGMなら、このプリセットだけで事足りるほど高品質なものが多いです。

適用した素材をドラッグ&ドロップするだけ簡単に適用できます。

Adobe Premiere Proと比較
5GやYouTubeの影響もあり、ここ2〜3年程で動画編集に『Final Cut Pro X』を使用している方がかなり増えました。YouTube動画を個人で編集している方は圧倒的に『Final Cut Pro X』での編集が多いです。
動画編集ソフトを選択する際に必ず比較対象として『Adobe Premiere Pro』が上がるかと思いますが、どうしてYouTubeの動画編集に『Final Cut Pro X』を使用する人が多いのか、『Adobe Premiere Pro』と比較しながらその理由を解説していきたいと思います。
価格
どちらのソフトも安い買い物ではありませんが、『Adobe Premiere Pro』はサブスクリプションタイプですので年額、または月額で支払いをしながら使用することになります。一方『Final Cut Pro X』は買い切りになるので一度ソフトを購入すると、その後の支払いはなくずっと使い続けられます。どちらのソフトもアップデートに追加料金はかかりません。
ソフトだけで見ると長期的に考えて圧倒的に『Final Cut Pro X』の方がコストはかかりません。
ちなみに2020年4月現在『Adobe Premiere Pro』単体プランで2480円/月(税別)or コンプリートプラン5680円/月(税別)。


『Final Cut Pro X』の価格は33454円(税別)になります。

メリットとデメリット
『Final Cut Pro X』と『Adobe Premiere Pro』双方のメリット、デメリットを比較しながら、それぞれの特徴について解説していきます。
先ほど解説したように『Final Cut Pro X』は買い切りで継続費用がかからないの対し、『Adobe Premiere Pro』は使い続けるのであればずっと費用を払い続けなければいけません。
どちらもアップグレードは追加料金なしでできるので長期的に使っていくのであれば『Final Cut Pro X』が方がコストはかかりませんが、もしもモデルチェンジをした場合には、『Final Cut Pro X』はアップデートされなくなってしまうので注意が必要です。
その点『Adobe Premiere Pro』はないと思いますが別のソフトへモデルチェンジしても、月額または年額を支払いながら最新のソフトを使い続けれられるかと思います。
『Final Cut Pro X』は初心者でも操作が簡単で『iMove』の上位版になるので、『iMovie』で編集をされていた方は慣れるのも早いかと思います。
またビデオエフェクトやボイスエフェクトなど適用する前に適用した場合にどのような感じになるのかプレビューで簡単に確認することができますし、それぞれのエフェクト表示もわかりやすく初心者でも直感的に編集を楽しむことができます。


一方『Adobe Premiere Pro』はエフェクトがずらっと文字で並べられ、各エフェクトはを適応し調整しないとどのような効果があるのかわからないので、ある程度知識がある上で使いこなさないといけません。

最初からある程度調整されているプリセットが豊富な『Final Cut Pro X』と、各エフェクトの特性を理解し、自ら調整していかないといけない『Adobe Premiere Pro』ということになります。
『Adobe Premiere Pro』は他の有名なPhotoshopやIllustrator、After Effects、Media Encoderなど機能性が高い連動できるソフトが充実しており、拡張性は抜群です。しかも、プロで使用している方も多く、質の高い海外のチュートリアルや高機能な拡張プラグインなども数多く出回っているので、情報や機能に不自由することはありません。
一方、『Final Cut Pro X』にも『Motion5』や『Compressor4』など拡張プラグインが用意されていますが、Adobe製品と比較すると機能性が低く、物足りなさを感じてしまいます。


【Final Cut Pro X 対応機能】

【Adobe Premiere Pro 対応機能】

『Final Cut Pro X』はMacのみ使用できますが、『Adobe Premiere Pro』はMacとWindowsの両方対応しています。
結局どっちを選んだらいいのか!?
アマチュアの方は『Final Cut Pro X』を使用されていることが多く、プロの方は『Adobe Premiere Pro』を使用されている方が圧倒的に多いです。
その理由は
『Final Cut Pro X』はプリセットが多く初心者でも直感的に操作でき、ある程度のクオリティを簡単に出すことができます。ただし、ハイクオリティな画像編集を行う場合には自由度は低く編集操作でできることが限られているためプロ向きのソフトではありません。
『Adobe Premiere Pro』はエフェクト名や各機能の文字がびっしりと並び無機質な感じで、初心者には扱いが難しいですが、拡張性が高く各機能の自由度の幅が広いため様々な編集ができるのでプロ向きソフトになります。
よって
簡単にある程度のクオリティを出したい方は『Final Cut Pro X』
動画編集を極め、プロ並みの編集をしていきたい方は『Adobe Premiere Pro』
を選択するべきかと思います。
もちろんプロでも『Final Cut Pro X』を使用されている方はたくさんいますし、機能性も他のソフトに比べるとかなり高いのでハイクオリティーな動画編集を行うことができます。
ただ一つ言えるのは動画編集で食べていく場合には、編集の幅が重要なポイントになってきます。『Adobe Premiere Pro』は他の高機能なAdobeソフト(Photoshop、Illustrator、After Effectsなど)と連動すると途轍もない拡張性があり、使いこなせないほど編集の幅が広がります。
プロにAdobeユーザーが多いことや海外製のプラグインが豊富なことも含め、プロに『Adobe Premiere Pro』を扱う人が多いのは、その操作性の高さから『編集の幅が圧倒的に広い(拡張性がある)』という一点に尽きるかと思います。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました♪( ´θ`)ノ